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学研の図鑑 クモ 松本 誠治 / 学習研究社 スコア選択: 1976年発行。 一応、ライフログにも追加しましたが、現在では絶版です。 学研の図鑑・・・・表紙のレイアウトに懐かしさを憶える人も多いのではないでしょうか? この本に代わるような一般向けのクモ図鑑はその後現在に至るまで、日本では出版されていません。 この図鑑こそ、ワタシを蜘蛛の世界へとひきこんだ一冊です。 この本を入手したのは・・・・・・たしかワタシが小学校4年生の頃です。 両親と街にショッピングに行ったおり、一緒に入った大きな本屋さんの図鑑コーナーで、ワタシはこの本と出逢ったのです。 「クモで一冊の図鑑が出来るのか!」というのが、まず第一印象。 当時すでに「生き物好き」だったワタシですが、それまでのクモについての認識は「昆虫図鑑の隅っこの方に、少しだけ紹介されている奴ら」といった程度でした。 それなのにこの図鑑は・・・・・・手にとってパラパラとページをめくると、様々な、本当に様々な「見たこともないクモ」が次から次へと紹介されているではありませんか!! 「ええ~クモってこんなにいっぱいいるの・・・・・?」 軽いショックを受けました。 「すごい・・・・・こ、これ買って!」 後ろにいた両親におねだりしたところ、意外にあっさりと買ってもらえました。 さて、それからはこの本を眺め、家の中や庭でクモを探す日々がはじまりました。 オオヒメグモ、チャスジハエトリ、ヒラタグモといった室内でよく見られるクモたちの名前をはじめて知ったのもこの時でした。 庭に出れば今度はクサグモ、ヒメグモ、マネキグモ、オオシロカネグモ、シラヒゲハエトリ、アオオビハエトリ、ヤマシロオニグモ・・・・・・・それこそ次から次へとクモが見つかりました。 というか、それまではおそらく、目に入っても頭が認識していなかったのだと思います。 まさにこの本によって、クモの世界にいざなわれたわけです。 今でも実家に帰った時に時々この本を眺めるのですが、内容はすばらしいの一言です。 日本のクモが生息環境別に紹介されており、カラーページ巻末には世界のクモ、および他の蜘蛛型類も少しだけ取り上げられています(オオツチグモ科=タランチュラの仲間は2種紹介)。 生態写真も多く取り入れているのが、当時の子供向け図鑑としては画期的といえるでしょう。 あと個人的に特筆すべきだと思うのが、クモの標本画。 子供心にも「これは子供だましの絵だ」と思わせるような図鑑も少なくなかった一方、クモの脚や頭胸部のツヤ、腹部のふっくらした感じがあますところなく表現されており、驚くばかりです。 この図鑑の作成に携わった人たちの情熱が感じられます。 冒頭でも述べましたが、現在この本に代わるような図鑑が存在しないのは本当に残念な限りです。 世間には今、クワガタやカブトムシの本があふれており、それらに熱中する子供たち(大人たちも)は多いようです。 その中には「その他の虫たちの魅力」に気づき、本当の「虫好き」になる子供もいることでしょう。 そんなとき、こういう図鑑が一冊でも出版されていれば、以前のワタシのように「クモの世界にいざなわれる」子供が少ないながらも現れるにちがいありません。 古本屋で出会う機会があったら、ぜひ手にとって見てください。 オススメ度:★★★★ [※註 ★☆☆☆:買う必要なし/★★☆☆:買うのを止めはしません/★★★☆:買って損はしない/★★★★:是非買ってほしい]
by mmm2501
| 2006-03-03 23:59
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